時系列圧力画像からの衣類型表面形状推定

2022年10月20日 – 1:54 PM

 非密着衣類型センサの最たる問題となっている人体衣類間の位置ズレや皺の影響などを克服する方法の一つとして,衣類型センサの3次元形状推定が考えられる.衣類型センサを着用しつつ日常生活などを行うことを考慮すると,据え置きカメラなどの外部環境や,人体から張り出したモバイルカメラなどの付加装置に依存せず,衣類に付加されたセンサだけで衣類の3次元形状が把握できることが望ましい.これに対し我々は,布に密にセンサ点を配置でき,かつ,布構造の変化で出力値が変動する我々の研究している布圧力センサが好適である可能性を見いだした.
 本研究では,その検証の第1ステップとして衣類の1部分を布圧力センサに置き換え,布圧力センサの表面形状推定を検討した.衣類の状態を変化させつつRGB画像とセンサ出力値を収集し,正解値をRGB画像からPIFuHDを用いて作成した.センサ出力値に対し,7段の3DCNNによる形状推定を試みたところ,誤差12.23 mmにて形状が推定できることが分かった.

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