鑑賞支援を目指した伝統工芸品評価時の着目箇所推定

2022年10月20日 – 2:11 PM

 一つ一つ職人の手で作られた伝統工芸品には機械で大量生産されたものとは異なる持ち味や良さがあります。しかし、伝統工芸品の「良さ」の感じ方は感覚的なものであり、専門的な鑑賞経験を積んでいる人や製作者自身であってもその評価を言語で明確に説明しきれないことも多く、「鑑賞のコツ」を共有することは困難です。

 本研究では、機械学習の技術を利用して、職人や解説者が傍にいなくても、カメラを工芸品にかざすことで、工芸品のどこをどのように鑑賞するのが良いかを示しサポートする仕組みを開発しています。京都の伝統工芸である朝日焼様及び中川木工芸様の協力のもと、作品の写真データの収集及び職人による鑑賞ポイント、作品レベルデータを収集し、
作品レベル判別時の畳み込みニューラルネットワークの中間層を可視化をすることで、着目すべき箇所の抽出を試みています。

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